6/20 ウルギュップへ

タクシーでウルギュップへ/ホテル探し/展望台/ハマム初体験

 

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今日はウルギュップへの移動日だ。11:00のバスに乗ろうとオトガル(バスターミナル)へ出かけたが、バスは直行便がないとのこと。結局タクシーの勧誘に乗り、500万トルコリラ(1000円弱)で手を打つことにする。でも結局この選択は正解だった。この運転手はホテルの予約がない私たちのためにあちこち付き合ってくれて、最後には私たちにとって最善と思われるツアー会社に引き合わせてくれたからだ。

 

このツアー会社の女性従業員の指示で電話に出てみると、相手は最初のうちこそ英語で話していたものの、私が日本人とわかると突然日本語で話し始めた。「私はYUKIツアーの社長です。うちの会社から50メートルの所にELVANという安くて良いホテルがあるのでぜひ行ってみてください。二人で一泊$30です。ツアーについてもお任せください。うちの日本語を話せる社員を行かせるので何でも相談してみてください。」とのことだ。悪くない話なので一応乗ってみることにして、まずはホテルに行ってみる。

ウルギュップのホテルELVAN
赤丸で囲んだところがホテルELVAN

ホテルは本当に至近距離にあった。私たちでは到底見つけられない類のホテルだ。

 

オーナーの女性は親切だし、英語もわかりやすい。夏休み中だというこの家の中学生の息子も朴訥そうでとても感じの良い子だ。「部屋にベッドは3つもいらない」と言うとベッドがひとつの部屋も見せてくれたが、こちらはかなり狭い部屋だった。

 

やはり3ベッドの部屋で手を打つしかないかな、と迷っていると、屋上も見てみるようにと言われたので階段を上がってみた。するとそこは屋上テラスになっていて、すばらしいながめが広がっている。私は広々とした景色が大好きなので、これは何としてもこのホテルに泊まりたいという気持ちになってしまい、早速その旨伝えて商談が成立した。

ホテルで一休み後、両替と昼食のために町に出てみることにした。

銀行で待っている間、私は隣に座っている年輩の女性に「メルハバ!」とあいさつしてみた。するとあちらも何か話したそうにしているので「こんばんは」のあいさつを教わってみることにした。

 

ガイドブックに書かれているところを指差してこう発音するのかしら?といったジェスチャーをしてみると、彼女は自分の目を指さして「見えない」と首を振る。そこでふと思いついて私が持っていた老眼鏡を渡してみた。すると案の定「まあ!よく見えること。」と驚いている様子。彼女はおもむろに私の本を手にして「う~ん、これはねえイイ アクシャムラルって言うのよ」と教えてくれた。私の発音指導ですっかり気を良くした彼女は「おはようはギュナイディン」と発音するのだとも教えてくれた。

 

楽しい一口トルコ語講座をやっているうちに、夫が両替を済ませて戻って来た。すると銀行の職員もやって来て私たちのためにチャイ(紅茶)を振舞ってくれると言う。夫にも今教わったばかりのトルコ語を教えながらチャイをご馳走になり、私たちはしあわせ気分で銀行を後にした。

ウルギュップのレストランオーナーと
ウルギュップのレストランオーナーと

さてランチはどこの店にしようかと物色しながら歩いていると、道の向こうからおいでおいでをしている人がいる。店先にケバブが見えるし、店自体もこぎれいな感じなので入ってみることにする。

 

この店のドネルケバブは少々味付けが濃かったが、スープは今までで一番おいしかった。ここの店主は大の鳥好きで、私たちのところに鳥を呼んで見せようとしたり(失敗したけれど)餌やりをしたり、記念撮影のために鳥かごを移動したりと一生懸命サービスしてくれた。

 

楽しいランチタイムの後はぶらぶらと町を散策しながら帰路についたが、ホテルにもどる前にすぐ近くの展望台に登ってみることにした。

ウルギュップを一望できる展望台(クルチャルスラン廟)への道
ウルギュップを一望できる展望台(クルチャルスラン廟)への道

登り口の案内板に従って行こうとする私たちに、子供が「展望台はこっちだよ」とか言いながら別な場所に誘導する。「何のつもりかしらねえ」とぶつぶつ言いながら彼のアドバイスは無視してさっさと登ってしまった。あの子は一体何をしようとしたのだろう?

 

展望料はガイドブックに書いてあった$3というのは間違いで、ひとりたったの10万トルコリラ(20円弱)だった。しかしここの展望台はたとえ$3払っても行ってみた方が良いと思った。それほど素晴らしい景色なのだ。

クルチャルスラン廟)からの眺望
展望台(クルチャルスラン廟)からの眺望

 

まだシーズンには少し早いのだろうか。ここへ来ているのは地元の若い人たちや、家族連ればかりで旅行者らしき人たちは全く見かけなかった。

 

さて素晴らしい景色を堪能したあとは「ハマム」と行きたいところだが、約束していたユキ・ツアーの人が訪ねてくる時間なので、とりあえずホテルに戻ることにした。

ウルギュップの岩窟住居
今も人が住む岩窟住居

ユキ・ツアーのイブラヒムは約束の5:00よりだいぶ早くやって来た。彼は東部アナトリアの出身だが、このカッパドキアが大変気に入ってしまい結局住み着いてしまったという人物で、日本語はほとんど不自由なく話す。お陰でずいぶん細かい点まで聞くことができ、明日のツアーの申し込みだけでなくイスタンブールに戻ってからのホテルの予約まで頼んでしまった。

 

旅先で日本語を話す人(もちろん悪意のある人は別だが)に出会うと正直なところほっとする。

さて、明日の予定も決まり、イスタンブールでの滞在先や観光スポットの情報も入手したので、すっかり安心した私たちはハマムへ行ってみることにした。

ここのハマムは相当古い時代のもので、ガイドブックの情報によれば男性の利用に限られているということだったが、イブラヒムの話では女性もOKとのこと。私たちはシャンプーまで持参して意気揚揚と出かけて行った。

ウルギュップのハマム
私たちが入ったハマム

ハマムの中はモワ~っとした湯気が充満していて、あたりの様子がぼんやりとして見える。どうやらお客は私たちだけのようだ。「サウナに5分間入るように」との案内人の指示に従い、まずはガラス張りの小部屋に入ってみることにする。

 

小部屋の中は外側と違って空気が乾燥していて、これは普通のサウナと同じ感じだ。ベンチに座ってぼんやりしていると次第に時間の感覚が薄れてくる。一体どのくらいの時間が経過したのかわからなくなったので、適当に切り上げて、今度は真中にある大理石の台(大きな円形ベッド?)に仰向けに寝てみることにした。

 

大理石の台は体がピーンと伸ばされて、しかも寝ていられるぎりぎりの温度に暖められているせいかとっても気持ち良い。見上げると天井はドーム型(写真の丸屋根部分)になっていて、明かり取りのステンドグラスが嵌め込まれている。「まるで星空のようだね」と不思議な作りのトルコ式銭湯にすっかり満足な私たち。

 

その内にマッサージ&あかすりおじさんが腰巻ひとつで登場し、まずは夫を指さして別室へ連れて行く。私はその間にシャンプーを済ませることにして、大きな大理石の洗面器のところへ移動した。

 

水道からはちゃんとお湯が出るが、洗面器は日本で言えば火鉢のような形をしていて(ちと表現が古いかな?)重たくて傾けることもままならず、さてさて頭にどうやってお湯をかけるのかしばらく周囲を観察してみた。すると小さなボウルがすぐそばにあったので、「これですくえってことね」と一人納得し、洗面器に溜まったお湯をざぶざぶとかけてみた。ただし日本の銭湯と違って排水口らしきものはないので、シャンプーを流したお湯はそのあたり一面に広がっていく。私は「大理石の床に石鹸を流すのは危険だなあ、滑ったりしないのかしら」など独り言をつぶやいていた。(これについてはマッサージのおじさんが頻繁に棒付たわしでごしごし洗っているのを見て直ちに解決したのだが)

 

さて次は私がマッサージを受ける番だ。「男性のマッサージ師だったらちょっとなあ」と思っていたが、一応予想はしていたので最初から布切れでがっちり上下を覆っておいたのでちょっと安心。しかしその分あかすりの面積が少なくて残念。

 

マッサージもあかすりも予想以上にあっけなく終わってしまって、つい「もっと~!」と催促したくなるほどだったが、あかすり自体は結構気持ちよかった。思ったほどゴシゴシとこすられることはなく、お肌に適当な刺激を与えて古い皮膚を取り除くといった程度なのでなかなか快適だ。で、マッサージの方はやっぱりタイマッサージ経験者からすると全然物足りない。(まあ当たり前か)

ウルギュップのハマム前
ハマム前の通り

その後また大理石の台に戻って寝転んだり、サウナに入ったり、水シャワーで体を冷やしたりと、ハマムを満喫している私たちの耳に、何やら子供たちの甲高い声が響いてきた。その内にドアが開いて、何と小学生の一団がどどっと入って来た。

 

先生が蒸気の向こうで大きな声を張り上げている。どうやらハマムの利用法について注意を与えている様子だ。一応先生の言うことを大半の子供たちはおとなしく聞いているが、先生が出て行くと後は甲高い声がハマム内に充満し、頭がクラクラしてきた。それを機に私たちは退散することにした。

 

しかし、子供たちが学校の行事としてハマム体験に繰り出してくるのはちょっと驚きだ。これは古い文化を大切にといったような趣旨で行われているのだろうか?あいにく私たちはトルコ語が分からないので聞くこともできなかった。

 

ハマム体験で心地よい疲労感を覚えた私たちは、ホテルに帰るとベッドに横たわった途端寝てしまい、結局夕食を食べそびれてしまったのだった。

 

6/21 ウルギュップのツアー